お仕事の口コミ体験談。働く人たちの様々な業種のお話

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仕事と欝。精神的な病気とその療養からの仕事復帰

今年の2月、3年弱にわたって何かしらの精神疾患で療養休暇を取っていた同僚(先輩)が職場復帰しました。私が勤めている会社は、休職は3年までで、3年を超えると自動退職となってしまうので、ギリギリの職場復帰でした。

 

ギリギリの職場復帰であったため、おそらく病気の治療はいまいちであるにもかかわらず、退職を逃れるべく無理やりにでも復帰の形にしたのではないか、と、私を含む部のおそらくほとんどの人が思っていました。


そして、無理やりの復帰であるため、おそらくまた調子を崩し、再休職ないし退職になるであろうと予想していました。しかし復帰から約半年経ちましたが、彼は一度も遅刻も欠勤もせず、問題なく会社に来ることができています。


会社の制度で、長期休暇明けはリハビリ制度が適用されるようで、当初は短時間勤務でほとんど業務はない(他の人の手伝い程度)状態から始めていたようですが、今ではもう残業制限も解除され、さすがに3年前と同じ量・質の業務を任せることはできませんが、それなりに戦力となって業務にあたっています。

私は、過去に業務を教えてもらったこともあり、かなり親しくしていたので、タイミングを見計らってお話しをしようと思いました。というのも、私の他にも、彼が休職する前から彼と親しくしていた人は複数人いますが、皆、彼が3年と休んだことにかなり抵抗や遠慮があるようで、彼に話しかけづらそうにしており、それゆえ彼は復帰したにもかかわらず、1人でいる(同僚と気軽に話すことができない)ことが多かったように見受けられたからです。


私はかなり慎重に様子をうかがって、差し障りのない程度でお話を聞こうとしていたのですが、彼は誰かと話せることに喜びを感じたようで、すすんで休職中のことなどを話してくれました。

彼は欝のような状態で休職に入ったため、彼の休職中はこちらから連絡することは憚られていたので、彼の休職中のことはほとんど知らなかったのですが、彼は休職中に入院もしたそうです。


精神科の入院生活のことを、あえて面白みもまじえて話してくれました。退院後も、寝たきりや食欲のない日々が続き、体力が相当落ちてしまったそうです。そういえば、表情こそ自然に豊かではあるものの、全身が痩せた感じは見受けられます。


半年の入院後、1年はほぼ寝たきり状態が続いたものの、少しずつ動くことができるようになり、職場への復帰のためにまずは健康的な生活を目指して散歩や読書、図書館に通うことをしていたようですが、本格的に復職を目指すにあたって調べたところ、「リワーク」という職場復帰支援プログラムがあることを知り、あるクリニックで行われているリワークに参加したところ、通勤訓練になったほか、まだ詳細は聞くことができていませんが、各種プログラムにより、職場復帰への大きなステップになったそうです。
彼はその「リワーク」に約1年通い、主治医からもう大丈夫との診断を受け、復職の目処がたったため、復職に至ったとのことでした。

私を含む部の多くの人が、退職逃れのためにギリギリで復帰をしたものと思い込んでいましたが、彼は「体調が安定したから」復帰をしたようで、かつて一緒仕事をした(教えてももらった)仲間が元気に戻ってきてくれて、また同じ部署で働くことができるようになり、本当に嬉しいです。