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東京大学の学力低下?現代の東大生の質って実際どうなの

日本最難関大学といえばやはり東京大学!若者の学力低下が叫ばれている現在、東京大学が今どうなっているのかを少しお話ししたいと思います。


東京大学といえば雲の上の存在やもの凄く賢いという風に思われている方も多いと思います。ですが、年々生徒の質は落ちっぱなしなんです。東京大学の受験はセンター試験が110点、二次試験が440点の合計550点で行われます。合格に必要なのは大体300点前半以上ですが、このたった550点の中で上位合格者とギリギリで通った人には100点以上という信じられないほど大きな差があります。何故そんなことがおきてしまうのか?


その理由は日本の大学受験のシステムにあります。現行の日本の大学受験は基本的に定員制をとってます。定員制とは、受験した受験生を点数順に上から決まった人数合格させるやり方なのですが、ここに問題があります。東京大学の定員は約3000人とずっと変わっていません。

 

しかし、今の40代50代が受験生だった頃は一学年に200万人近い生徒がいたのに比べ現在は120万人程度。母体の数が大きく減っている中定員が変わらないということはレベルが下がるのは当たり前です。また、入試問題の難易度は決して下がっておらず、むしろ何年にも渡って行われてきたことで精練され、問題の難易度自体は上がっていると言っても過言ではありません。

 

なのに何故東大生の質が下がってきているかと言うと、競争性に欠けているからです。本来の東京大学が求めているレベルに達していなくても全教科をある程度満遍なく修めたら受かってしまうのです。具体的に英語を例に挙げると、120点満点のうち100点以上の人は非常に優秀で、80点以上が合格に必要なラインであり、大学側の最低ラインだと言われています。

 

しかし、その英語の得点が60点(50%)であっても他の教科が55%程度あれば合格ラインに乗っかります。このような全てを満遍なくある程度の水準で要領よく受かる人たちが増えた結果、どの分野も専門になれないという人が増えました。そして、このタイプは合格ラインギリギリが多く、昔の状況であればほぼ合格できていない人たちです。

 

それに加え、数学が全然できずほぼ点数無しで合格という人もいます。所謂捨てです。それでも合格しているのですから優秀ではあるのでしょう。しかし、日本で一番の大学の生徒が下手すれば高校生より出来ないなんて事態もおこっています。それは少し恥ずかしくないでしょうか?私は日本人として、日本一の大学であるのだからもっと誇れるようになってもらいたいと思います。


では、どのようにすればもっとより良くなるのか?ということに触れたいと思います。
定員が変わってないのが可笑しいのだから定員を減らすというのも良いのですが、私は総合得点のみの判断ではなく、各教科での判断もいれるべきだと思います。大学側がある種の足切りを二次試験でも行うべきであるという主張です。ある意味ではセンター試験で二次試験の倍率を3倍になるよう調整してるように。


例えばですが、「理系であるなら合格は英語が80点以上かつ数学60点以上であること。」というように最低ラインを明示するというのは学力基準が作りやすく、調整も出来ます。東京大学が昨年より後期試験を廃止し、推薦入試を行うようになったことは非常に良いことであると思います。推薦入試と聞くと簡単そうに思え敬遠する人もいますが、東京大学のは私立大学のようなのとは違い、求められるレベルが非常に高く、普通に受験した方が楽だとさえ思えるレベルです。

 

日本最難関大学の先生方が一人一人をしっかりと判断していくわけですから受験生にとっては非常に厳しいものになるのは当然でしょう。その為、推薦合格者は大学入学後も東大生の中でも一目置かれていることが多いです。


私個人としてはこのような改革をどんどん行って頂き、大学生の質向上が行われていくことを願います。